東京赤坂キャンパス

お知らせ

NEWS

7月20日、「第5回市民公開講座」が開催されました。

国際医療福祉大学 赤坂心理・医療福祉マネジメント学部と、国際医療福祉大学大学院が共催する今年度第5回市民公開講座が7月20日午後、東京都港区の東京赤坂キャンパス多目的ホールで開かれました。この日は、同学部医療マネジメント学科の石川ベンジャミン光一教授が、「その治療、いくらかかりますか~データに基づく医療費の分析~」と題して講演しました。
石川教授は、日本の医療費がこの30年ほどの間に3倍近くに膨張し、最近では40兆円を超えていることを報告。男女別、年代別、疾患別などにそれぞれ分析し、高齢者を中心とした生活習慣病(がん、心疾患、脳卒中など)の増加が、全体を押し上げる要因の一つになっている状況を指摘しました。
そのうえで、医療費の計算方法について、基本になる「出来高払い方式」と「DPC/PDPS方式(診断群分類別包括払い)」について説明しました。「出来高払い」は医師による診察、行った検査、手術などの処置、使用した薬剤などを、単価×回数・使用量として計算する方法です。一方「DPC」は、入院料をはじめ、検査、処置、薬剤などの費用を疾患ごとにルールに従って一まとめにして計算する方法で、指定された医療機関で採用されています。
1時間30分にわたる講演で、石川教授はこうした医療費の仕組みを詳しく解説し、会場からはより詳細な内容を求める質問が出るなど、参加した皆さんは熱心に聴き入っていました。

医療福祉の専門家が、安心できる豊かな暮らしのヒントを、一般の方向けにわかりやすくお伝えする市民公開講座は、国際医療福祉大学東京赤坂キャンパスで今年度11回予定しています。次回は9月14日午後3時から、国際医療福祉大学 大学院 大学院長 三浦総一郎教授が「今 注目される腸の病気:最新のトピックス」 と題して講演します。参加費は500円(資料代など)で、予約を受付ています。東京都港区民、同区在職者、教員、学生・高校生とその保護者は無料です。


・第6回 9月14日「今 注目される腸の病気:最新のトピックス」詳細はこちら