東京赤坂キャンパス

医療マネジメント学科

学科長のごあいさつ

医療マネジメント学科長

医療マネジメント学科長
田中 秀一教授

慶應義塾大学経済学部卒業後、読売新聞社に入社。医療情報部長(現医療部)、社会保障部長、論説委員(社説)、編集局次長を歴任。1993年より18年間、幅広い医療福祉の問題をわかりやすく取り上げた長期連載企画「医療ルネサンス」を担当し、現代の医療福祉の光と影に目を凝らしてきた。98年、「国内初の卵子提供による体外受精」の報道で新聞協会賞受賞。


病を得た人は、良い医療を求めて病院に来ます。良質な医療を提供するには、質の高い病院・施設をつくる必要があります。本学科の名称にある「マネジメント」とは、専門的な知識と技能を持って、質の高い施設や組織をつくる仕事のことです。本学科が養成している診療情報管理士や医療経営スタッフは、そうした仕事を行う専門職であり、質の高い病院づくりに欠かせない存在なのです。その技能は一般企業でも生かすことができます。赤坂の地で、ともに学びましょう。

学科の特長

良質な医療・福祉サービスの提供を考える

データ分析により効率的かつ効果的な治療を可能にすると同時に、病院の経営の安定を図ることで医療全体を支え、患者さんの安心につなげていく。それが医療マネジメントです。本学科では、医療データや病院経営の知識と技能を生かした医療専門職を養成します。

効率的で質の高い医療を実現できる次世代の専門職を養成する

効率的で質の高い医療を実現できる次世代の専門職を養成する

急速な少子高齢化で、高齢人口が増えて医療の需要が大きくなる一方、働き手の現役世代人口が減少する日本では、効率的で質の高い医療の実現が課題になり、AI( 人工知能)やビッグデータなどの活用が重要になっています。医療マネジメント学科は、こうした変革期にある日本の医療を支える専門職を養成する新しい学科です。

「医療」「経営」「情報・データ分析」の3分野を横断的に学ぶ

「医療」「経営」「情報・データ分析」の3分野を横断的に学ぶ

医療マネジメント(ができる)人材を育成するために取り組んでいるのが、「医療」「経営」「情報・データ分析」の3分野を関連づけ、横断的に学ぶことです。「医療」分野は、医療概論、臨床医学総論・各論などの科目を、医師免許を持つ教員が豊富な臨床経験を基にわかりやすく実践的に講義します。「経営」は、経営学、会計学、マーケティング論などを、経営・会計の専門知識と経験を持つ教員が担当します。「情報・データ分析」は、日本でも有数の専門家が教えます。この3分野を学ぶことで、将来に向け新たな可能性を見出すことができます。

チーム医療の一員である診療情報管理士の資格取得をめざす

チーム医療の一員である診療情報管理士の資格取得をめざす

効率的で質の高い医療を実現するには、さまざまな職種が協力する「チーム医療」が欠かせません。チーム医療の出発点は、各職種が医療情報を共有することであり、この情報を管理・分析・活用するのが、カルテのスペシャリストと呼ばれる「診療情報管理士」です。チーム医療を支える重要な役割を担う専門職といえます。本学科では、誰でも診療情報管理士の資格を取得することが可能です。この資格は、病院や福祉の関連施設や企業施設の就職に生かせます。特に大学病院、総合病院での需要が高く、将来性のある資格です。

就職に強い。医療機関はもちろん一般企業にも

医療需要の高まりで、近年、さまざまな有名・有力企業が医療分野に参入してきています。 診療情報管理士の資格は、医療機関ばかりでなく、これらの企業からも高く評価されており、活躍の場が広がっています。本学科では、診療情報管理士のほかにも、医療情報技師、経営学検定、診療報酬請求事務能力認定試験など多様な資格を取得できるカリキュラムを組んでいます。これらの資格は、医療機関、福祉施設をはじめ、医療関連を中心とした一般企業、官公庁への就職の強いアイテムとなります。本学科は、こうした資格の取得に加え、医療・経営・情報の3分野の知識・技能を身につけることで、経営や事業計画の提案ができる力を養うことに注力しています。つまり、医療機関や福祉施設などの経営の中枢を担う資質を持った人材になることができるのです。

アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)

医療マネジメント学科の求める学生像

 
1.求める学生像
本学が入学者に求める要件を十分に理解し、幅広い知識と優れたコミュニケーション能力を身につけ、将来は診療情報管理士をはじめとする医療専門事務職として、病院の経営と医療現場のスタッフを支えることができる人

2.医療マネジメント学科の入学者に求める要件
1)知識・技能
文章や会話のもととなる「言葉」を大切にし、語彙や文章構成などの基礎的な国語力を身につけていること。医療、経営、情報処理の分野に関心を持ち、専門的な知識を学ぶために必要な常識レベルの知識を有していること。

2)思考力・判断力・表現力
しっかりした自分の考えを持つ一方、周囲の意見にも耳を傾けたり気配りをしたりできる寛容さを有していること。多職種間の円滑なコミュニケーションに必要とされる基礎的な思考力と表現力を有していること。

3)主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度
強い責任感がありながら、仲間たちとの協力によって一つの目標を達成するチームワークの精神を併せ持っていること。国境や言葉の壁、年齢、ジェンダー、障害の有無など、個々の様々な違いを超えて、多様性を認め合える感性を有していること。