東京赤坂キャンパス

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10月11日、本年度の第1回市民公開講座が開催されました。

医療福祉の専門家が、安心できる豊かな暮らしのヒントをわかりやすくお伝えする、東京赤坂キャンパス 市民公開講座(主催:国際医療福祉大学赤坂心理・医療福祉マネジメント学部、国際医療福祉大学大学院)の2020年度第1回が、10月11日(日)午後、東京赤坂キャンパスE棟講堂を会場に行われました。
なお今回は、同日開催の大学祭「第3回 茜陵祭」の特別講演会を兼ねて開催されました。新型コロナウイルス感染防止対策をしながらではありましたが、心配された台風の接近もなく、無事実施することができました。

今回は医学部・大学院医学研究科 公衆衛生学専攻の和田 耕治 教授が、「新型コロナの最新知識とこれからの対策」と題して講演いたしました。和田教授は、本年2月に横浜港に入港したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」内で新型コロナウイルス集団感染対策にあたるなど、コロナ禍の当初から専門である公衆衛生学の豊富な知見から対策チームの一員として対応しています。また、新聞、雑誌の特集記事やテレビの報道番組出演を通じ、感染状況の分析、拡大予防方法の啓蒙に努めるなど、幅広く活躍しています。

講演では、風邪やインフルエンザとの違いといった根本的なところから新型コロナについて説明され、感染者の特徴や現在拡大しているウイルスはどこから由来したのか等、対策に繋がる踏み込んだ内容へと進みました。感染経路に関しては、3密やクラスターを避けることはもちろん、様々な場所でのリスクを考え「新しい生活様式」を実践していくことが大事であるとのことでした。ただし、いわゆる「マスク警察」や、感染者を責めるようなことはやめてほしい等、新しい生活様式に追加してほしいことについても指摘がありました。自分を守る、相手を守る、思いやりのある生活が目標です。
また、症状についての最近の注意点についても触れられ、企業で、個人で、対策をする際に大変参考になる内容でした。
最後に今後の見通しが示され、一人一人がどう過ごしていけばよいのか、コロナ後にはどういう世の中になっていてほしいかについても述べられました。

講演後には質疑応答が予定時間を超えて活発に行われ、皆様の関心の高さを改めて実感いたしました。


講演する和田耕治教授

会場となったE棟講堂の様子

市民公開講座は、医療福祉の専門家が安心できる暮らしのヒントをわかりやすくお伝えする、一般の方向けの公開講座です。