地元赤坂の歴史を新入生が学ぶ講義が行われました
東京赤坂キャンパスの新入生を対象に、地元赤坂の歴史や文化、地域との交流について学ぶ講義が5月26日、講堂で行われました。「大学入門講座―医療人・社会人として成長するために―」の一環として、赤坂心理・医療福祉マネジメント学部の1年生は全員必須の授業。講師として、赤坂の郷土歴史と日本の近代教育史が専門の藤田薫さんと、赤坂一ツ木町会長でNPO法人赤坂氷川山車保存会理事長の出野泰正さん、赤坂氷川神社の禰宜・恵川義孝さんを招いて行われました。
藤田さんは、曾祖父の時代から赤坂生まれの赤坂育ち。赤坂地域における江戸時代の寺子屋から私立小学校への変遷を研究しており、今回は「赤坂青山歴史伝承塾」の座長として、赤坂の歴史、文化、伝統芸能を次世代につなげる活動を紹介しました。
出野さんは、生まれも育ちも現在のお住まいも赤坂一ツ木通り。本キャンパスが旧赤坂小学校跡地に造られていることや、地元住民の多くは跡地が教育・学びの場として活用されることを望んでいたというエピソードを披露しました。
恵川さんは民間企業に就職後、赤坂氷川神社に奉職し、赤坂地域と一体となった歴史や伝統の継承、地域振興に、企業経験を活かして精力的に取り組んでいます。そうした活動の一つとして、本キャンパスの入口に展示されている江戸型山車について説明しました。
3人の講義に続いて、後半は毎年9月に行われる赤坂氷川祭がテーマ。都心ではほとんど姿を消した江戸型山車や神輿が繰り出す由緒ある祭りで、本学の学生サークル「赤坂同好会」のメンバーも山車を引くなどして盛り上げに一役買っています。この日は同好会の発起人でもある元TBS社員の小谷和彦さんとメンバー2人が、お囃子の笛の音に合わせて提灯を持って舞台に登場し、新入生に赤坂氷川祭への参加を呼びかけました。
港区の「デジタル版 港区のあゆみ」では、赤坂氷川祭や旧赤坂小学校の風景などが動画インタビューで紹介されています。本学の東京赤坂キャンパス、江戸型山車などもご覧いただけます(7:52から約4分間)。