第12回高校生作文コンテストの表彰式が行われました
入賞者らと審査委員がそろっての記念撮影
第12回「共に生きる社会」めざして 高校生作文コンテスト」(主催・国際医療福祉大学、毎日新聞社、後援・文部科学省、全国高等学校校長協会)の表彰式が11月26日(日)、東京赤坂キャンパスの講堂で開かれました。応募1997点を厳正に審査した結果、最優秀賞に、神奈川県・相洋高等学校3年の河野愛美さんの「差別の境界線」が輝きました。
優秀賞には、千葉県・筑波大学附属聴覚特別支援学校3年の舘野泰治さんの「見えない心の繋がり」が、佳作には山形県立米沢興譲館高等学校1年の藤村愛依さんの「働く人の多様性」と、福岡県立八女高等学校3年の田中花さんの「一人じゃないよ」が選ばれ、審査委員長の鈴木康裕・国際医療福祉大学学長から表彰状や楯などが贈られました。個人賞では、このほかに入選4人が選出されています。
団体での応募数や入賞者数などを基にした学校賞は、埼玉県・本庄東高等学校、東京都立清瀬高等学校、神奈川県・相洋高等学校、静岡県・静岡雙葉高等学校の4校に授与されました。
開会の挨拶で鈴木学長は「本学は建学の精神に「『共に生きる社会』の実現」を掲げています。作文を通じて知る皆さんも、試行錯誤を繰り返しながら、同じ目標に向かう同志のように思えてなりません。今回の受賞を契機に、さらなる飛躍を遂げることを心より願っています」と祝意を述べました。
今回のコンテストは、「医療と福祉、わたしの体験」「誰かのために、私ができること」「多様性を認め合う社会をめざして」の3つをテーマに作品を募集しました。
審査委員を代表して、毎日新聞社の元村有希子論説委員は「体験したことを深く掘り下げ、自分なりに考え続けて社会への提言に結び付けていく力量は本当に素晴らしい。共に生きる人々への温かなまなざし、困っている人、苦しんでいる人に自分は何ができるだろうという真摯なまなざしが見てとれる作品ばかりだった」と講評をしました。そのうえで「近くの人を幸せにしたいという姿勢を大切にして、自分らしさを伸ばして、機会があれば医療や福祉の仕事に就いて、社会に貢献できる大人になってほしい」と語りかけました。
受賞を記念して、出席した受賞者4人による作品の朗読も行われました。自らの体験や思いがつづられた内容に、会場で見守っていた東京赤坂キャンパスの赤坂心理・医療福祉マネジメント学部の学生らから、温かい拍手が送られました。
閉会にあたって本学大学院の福井トシ子副大学院長が登壇し、「受賞した皆さんが作品を朗読するのを聞いて、『共に生きる社会』は作れると確信しました。このような経験を自分のこれからの人生にいかしてほしい」と激励しました。
*入賞者の作品は近日中に掲載予定です。