東京赤坂キャンパス

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10月19日(土)第39回市民公開講座が開催されました。

 10月19日(土)、東京赤坂キャンパスで第39回市民公開講座が開催され、藤原誠・東京国立博物館長(元文部科学事務次官)が「日本の博物館行政について」をテーマに講演をしました。  藤原館長は、日本を代表する博物館である東京国立博物館(東博)ついて、①歴史②東博の今、そして挑戦③東博の見所―の3点について説明しました。
 東博は、1872(明治5)年、湯島聖堂の大成殿で開催された博覧会から始まり、日本で最も長い歴史をもつ博物館で、2022年に創立150年を迎えたことを紹介。関東大震災などを経験しながらも、日本の文化を守り、国内外の著名な数々の展示会を開催してきた歴史を踏まえながら、東博の目的は収集、保存、公開であることを指摘しました。
 そのうえで、アメリカのメトロポリタン美術館(予算:約365億円、職員1600人)やフランスのルーブル博物館(約254億円、2005人)と比べて東博は(29.5億円、188人)と10分の1以下であることから、これからの運営に向けてさらなる予算および職員の充実が必要と訴えていました。
 藤原館長が就任した2022年6月から入館者数が増加しており、これからも多彩な特別展を開催して、「世界に冠たる博物館」を目指して日本発の文化拠点の役割を果たすことをアピール。締めくくりに「一番歴史のある博物館が、一番新しいことに挑戦する」と語っていました。

 次回、第40回市民公開講座は11月9日(土)、厚生労働省・国際保健福祉交渉官の井上肇氏が「グローバルヘルス:世界の健康と日本の健康」をテーマに講演をします。ぜひ、ご参加ください。