医療通訳体験「国際医療マネジメント」特別講義
医療マネジメント学科の1年生、2年生を対象に、国際医療福祉大学大学院の先生方による特別講義「国際医療マネジメント」が7月28日(日)、東京赤坂キャンパスで行われました。
まず、世界各国の医療事情に詳しい岡村世里奈先生(准教授)が「日本の医療における国際化の現状と課題」と題して講義しました。岡村先生は、在留外国人が250万人を超え、外国人旅行者は年間3000万人に達しているという現状を説明、外国人の医療機関受診が急速に増えており、通訳人材の確保が追いついていない問題を指摘しました。
次いで、中国語が堪能で日中両国の医療に詳しい看護師の白川忍先生(非常勤講師)が中国の医療事情について解説し、医療費が原則前払いで支払いがないと治療しないのが中国流であること、こうした文化・習慣の違いが、外国人患者の国内での診療の壁になっていることなどを説明しました。
休憩をはさんで行われた医療通訳体験では、スマートフォンの通訳アプリを使って、中国人患者に扮した白川先生に病院受付役の学生が質問しながら、診療申込書や問診票を作成しました。また、パソコン通信を利用した電話・映像通訳システムを使っての医療通訳実演もあり、学生たちは熱心にメモを取りながら、貴重な体験授業に取り組んでいました。