心理学科1・2年生対象 ・「那須こどもの家」田中浩之施設長によるキャリアデザインクラス
1月5日(水)、心理学科1・2年生全員を対象に、国際医療福祉大学グループの児童心理治療施設「那須こどもの家」の田中浩之施設長による「キャリアデザインクラス」の今年度最終授業を行いました。 この授業は1年生の必修科目「心理学入門演習」と2年生の必修科目「心理学初級演習」の合同授業として実施されたものです。
田中施設長は、元厚生労働省の職員としてさまざまな児童支援の施設で従事され、2年前に「那須こどもの家」に着任されました。今回は、その豊富な実務経験を元に、「社会的養護における心理職の必要性」というテーマで講演していただきました。
様々な理由で社会生活への適応が困難になった子どもを受け入れている児童心理治療施設においては、職員が愛情をそそぎ肯定的な姿勢で接すること、そして職員自身も心に余裕を持ち心地よい生活を送り、快適な環境を作ることが大切だとお話しいただきました。精神的に不安定な子どもが多く、子どもの自立支援のために心理職は必要不可欠とのことです。
具体的な事例を交えての説明に対して、参加した学生たちは真剣にメモを取って聞いていました。
また、ご自身のキャリアに関連して心理職が公務員として活躍できる業務についてご説明いただきました。田中施設長がいらした「国立武蔵野学院」には附属の人材育成施設があり、「児童自立支援専門員」など4つの資格が1年間で取得できるようになっています。
その他、実際に施設から出されている求人もご紹介いただき、大学および大学院卒業後の選択肢について学びました。
最後に、田中施設長から学生に「児童の社会的養護には、心理を学んだ人材が必要」という熱いメッセージをいただきました。学生たちにとって、自分たちが学んでいる内容が社会の中で具体的にどのように役立っているのかを知る機会となり、有意義な時間を過ごしました。