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学科トピックス

心理学科1・2年生対象 ・「成田病院 臨床助教 松山高大先生」によるキャリアデザインクラス

 5月18日(水)、国際医療福祉大学成田病院の臨床助教:松山高大先生をゲストスピーカーとして招き、心理学科1・2年生全員が受講する「キャリアデザイン」の授業を実施しました。
「キャリアデザイン」授業は1年生の必修科目「心理学入門演習」と2年生の必修科目「心理学初級演習」の合同授業として、学生自身が主体的に将来のキャリア設計を行えるようになることを目的として、年5回実施されています。今回の講演は、2022年度の第1回目の特別授業として実施されました。

 松山先生は、精神科看護師としての臨床経験から心理学の道へ進み、精神科病院、就労支援施設、大学心理相談室などに従事し、現在は国際医療福祉大学成田病院で臨床心理士・公認心理師として「こころの健康相談室」にて医療者・医療従事者の支援にあたっています。
 看護師としてキャリアをスタートさせた理由から、これまでキャリアパスを、非常に分かりやすくお伝えいただきました。学生たちは、精神看護(小児科)施設で発達障害、不適切な養育、精神疾患の子どもたちに行動療法的アプローチを行ったエピソードなど、松山先生の豊富な実務経験を聞き、「臨床心理士の4大業務」について臨場感をもって学ぶことができました。

 「臨床心理士の4大業務」は①臨床心理査定、②臨床心理面接、③臨床心理的地域援助、④調査・研究活動があります。また、松山先生は、ご自身の事例を紹介しながら、1)『どう関われば子どもの「自己肯定感」が高まるのか』、2)実際の子どもの事例の理解と対応という、2種類のワークを実施しました。生学生は、生き生きと意見を出し合ったり発表したりするなど、積極的に参加していました。

 最後に、松山先生から「心理学、臨床心理学領域の中で、自分はどのような事に関心・興味があるのか、自分の内面をじっくり探ってみましょう」というメッセージがありました。講演を通して、松山先生の熱意が十分に学生に伝わり、非常に有意義な時間となりました。

  • 成田病院 松山助教
  • 自己肯定感を高めるためにどう関わるか
  • 受講生の様子
  • ワークの結果を発表する学生