東京赤坂キャンパス

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12月22日、「第8回市民公開講座」が開催されました。

第8回市民公開講座(主催:国際医療福祉大学赤坂心理・医療福祉マネジメント学部、国際医療福祉大学大学院)が12月22日、東京赤坂キャンパスで開催され、 国際医療福祉大学心理学科の川上和久教授が、「社会心理学で読み解く政治の世界」と題して講演しました。
川上教授は、①社会心理(世論)形成は合理的か②歴史が物語る「不合理な理論」政治は不合理が支配した?③不合理を克服する方法はないのか?―の3つを論点として、動画を交えて持論を展開。対象者を名指しで批判して攻め立てる"Name Calling(ネームコーリング)"が、有効な情報操作の手段として古くから用いられてきたこと、政策とは無関係の情緒的なネガティブキャンペーンが選挙の勝敗を分けることが数多くあったことなどを指摘しました。
そのうえで川上教授は、投票の質を下げずに政治参加を活性化するために、情報の送り手であるメディアも、受け手である市民も、それぞれが変わる努力をすべきだ、と指摘しました。具体的には、メディア側には感情を抑制した合理的な情報提供、市民・有権者には過度なセンセーショナリズムへの批判とメディアリテラシーの理解を求め、「健全な政治を実現するために必要なものは何か、これからも考え続けていく必要がある」と訴えました。


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