10月23日(土) 市民公開講座「アフターコロナの高齢者の心身の健康のために」開催
新型コロナウィルスは、高齢者にとって怖い病気でした。
亡くなった方の多くは高齢者で、死亡者の平均年齢は79歳と言われています。
そのために多くの高齢者が自粛生活をしてきたわけですが、これにも大きな副作用があります。
実は、人間は歳をとるほど廃用という現象が起こりやすくなります。使わないことで、その機能がひどく衰えることです。
たとえば若いうちであればスキーで骨を折って一か月寝ていても骨がつながればすぐに歩けるようになりますが、高齢者が風邪をこじらせて一か月ほど歩かないでいるとリハビリをしないと歩けないくらい下肢の筋力が低下します。
頭も使わないと衰えます。
使わないことで、健康な状態と要介護状態の間くらいに、筋肉や脳の機能が衰えることをフレイルと言いますが、フレイルの間は適切な運動や会話などで、もとの健康な状態に戻ることができます。
ワクチン接種を終え、ある程度、感染の危険が去った今、今度は筋肉や体の機能を取り戻すことが大切になってきます。
長年の老年精神科医としての経験と、アンチエイジングドクターとしての経験から高齢者が心身を健康にし、さらにいうと歳より若いような状態でいられるためにはどうしたらいいかを、アフターコロナの今提言したいと思います。
要予約・参加費500円(資料代など)
港区民、港区在職者、教育関係者、学生・高校生とその保護者は無料
第3回「アフターコロナの高齢者の心身の健康のために」
国際医療福祉大学 心理学科
和田 秀樹 教授
開催日時・場所
10月23日(土)15:00~16:30(受付・開場 14:30)
国際医療福祉大学東京赤坂キャンパス E棟 講堂
東京赤坂キャンパスへのアクセスはこちら
定員200名(要予約・参加費500円)
※港区民、港区在職者、教育関係者、学生・高校生とその保護者は無料
※講演のテーマは変更になる場合があります。
国際医療福祉大学 心理学科
和田 秀樹 教授
東京大学医学部卒業。医学博士。心理学と受験に関する講演、著書が多数あり、"受験のカリスマ"と呼ばれる。映画監督として2013年に『「わたし」の人生(みち)~我が命のタンゴ』が第5回モナコ国際映画祭で4冠に輝くなど高い評価を得ている。
近著に『ストレスの9割は「脳の錯覚」』、『70歳が老化の分かれ道』がある。
東京赤坂キャンパス市民公開講座
医療福祉の専門家が、安心できる豊かな暮らしのヒントをわかりやすくお伝えする、一般向けの公開講座です。港区内にお住まいや勤務先がある方はもちろん、都内や近郊の会社員の方、リタイアされた方、教員の方、大学生、高校生まで、どなたにもご満足いただける内容になっています。アクセスの良い東京赤坂キャンパスをご覧になる良い機会でもあり、たくさんの皆さんの参加をお待ちしています。