11月27日(土)、東京赤坂キャンパスで市民公開講座「家族・地域で取り組む認知症ケア~そのために知っておきたい知識」」が開催されました
2021年度の第4回目となる東京赤坂キャンパス市民公開講座が、11月27日(土)午後、開催されました。
講師は、大学院 先進的ケア・ネットワーク開発研究分野の小平めぐみ准教授、テーマは「家族・地域で取り組む認知症ケア~そのために知っておきたい知識」です。老健、特養、デイサービス、デイケア、居宅支援事業所の現場で、長年自立支援介護に取り組んできた小平准教授が、その一つである、認知症あんしん実践塾という家族支援事業について取り上げました。
塾生が経験した事例を紹介し、認知障害やひとり歩きといった認知症状が消失した実例を示しました。水分摂取の重要性について指摘があり、水分をたくさん摂るという意識付けにより摂取量が増えたことが関係している可能性があるようです。多くの事例と具体的な数値データが示されたことで、よりイメージがしやすくなったのではないでしょうか。
認知症とは何か、そもそも「認知」とは、という根本的なところから説明し、認知症の理解と対応には生物学的要因以上に心理学的、社会学的要因を考慮することが求められるとしました。認知症と単なる物忘れの違い、見分け方を考えるなど、認知症を正しく理解するための仕掛けもみられました。そして、なぜ認知力が低下するのか、どうずれば回復するのかというところまで踏み込み、最後は認知症の症状を軽くするための4つのケアも紹介され、参加者には大変有益な情報が得られたのではないでしょうか。
講演後の質疑応答やアンケートにも、たくさんの好意的なご意見が寄せられました。 ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
東京赤坂キャンパスの市民公開講座は今後も感染対策に万全を期しながら開催し、新型コロナウイルス関連だけではなく、高齢者の心身の健康など様々な課題を取り上げます。皆様のご参加をお待ちいたしております。
会場となったE棟講堂の様子 |
講演する小平めぐみ 准教授1 |
講演する小平めぐみ 准教授2 |
市民公開講座は、医療福祉の専門家が安心できる暮らしのヒントをわかりやすくお伝えする、一般の方向けの公開講座です。